2011年5月6日金曜日

中国が大手行への預金準備率引き上げ、影響は限定?

 [北京 11日 ロイター] 関係筋が11日ロイターに語ったところによると、中国は大手商業銀行6行に対する預金準備率を50ベーシスポイント(bp)引き上げた。今回の預金準備率引き上げは、金融政策のシフトというより、資金流入の拡大への対応措置とみられている。

 また、流動性が潤沢となる中、国内銀行に対して信用管理を確実に行う sun rmt
よう警告する役割も果たす。

 ただ、世界経済の見通しをめぐる中国当局の懸念を反映し、今回の措置は規模、期間ともに限定的となり、引き上げの対象は4大商銀と他の主要2行の計6行で、期間も2カ月の一時的な措置となった。 

 <市場への影響は限定的>

 中国が実施した過去3回の預金準備率引き上げは各国の市場に影響を及
ぼし、国内株式市場にも大きな重しとなったが、今回の影響は比較的限定的となる公算が大きい。

 措置が一時的で対象行も限られている点は、より厳しい引き締めを回避しようとする中国人民銀行(中央銀行)の姿勢を反映している。

 中国の需要に敏感に反応する豪ドル、香港株式市場、原油先物などはいずれも、預金準備率引き上げの報道を受
けて圧迫されたものの、その後急速に下げ幅を縮小した。

 12日の中国株式市場は下落する可能性があるが、上海総合指数は過去3営業日で8%上昇していることから、いずれにしても下げる局面とみられる。 

 <資金流入に直面>

 投機資金の流入がこれまで以上に懸念される中、中国は今後数カ月間に最悪の状況に直面する恐れが nexon ポイント RMT
ある。預金準備率の引き上げはその影響に対する用意の一助となる。

 先進国経済の長引く低迷を背景に、投資家は中国など急成長を遂げる新興国に資金を回している。米国の追加金融緩和観測を受けたドル安で、新興国への資金流入はいっそう拡大する可能性がある。

 中国は、資本流入規制にもかかわらず、絶好の投資先としての条件がそろって エルソード rmt
いる。

 中国株式市場は今年、世界で最もパフォーマンスの低い市場の一つとなっていたが、このところ改善の兆しを見せつつあり、過去3カ月間で18%近く上昇している。

 人民元も急速に投資先としての魅力を増しつつある。元高の加速を求める米国の圧力を背景に、中国は8月下旬以降、人民元を2%超上昇させている。 

 <国 メイプル rmt
内銀行への警告>

 大手商銀6行を対象に特定したことについて、市場では、当局による信用規制を守らなかった銀行に対する罰との見方も出ている。

 中国は今年の新規融資目標を7兆5000億元としている。2009年の新規融資額は9兆6000億元と、過去最高にのぼった。

 中国の銀行はこれまでのところ、比較的忠実に融資
を制限してきたが、9月には融資が増加した可能性があるとの指摘が聞かれる。

 これが事実なら、今回の預金準備率引き上げは当局が融資規制に真剣に取り組んでおり、違反者には処分も辞さないという姿勢をあらためて示すことになる。 

 <大幅な引き締めは予想されず>

 堅調な国内経済にもかかわらず、中国は今年、世界経済の
弱い回復を背景に大幅な引き締めを回避してきた。これは今後も変わらない見通し。

 人民銀行が部分的で短期間の預金準備率引き上げを選択したという事実は、すべての銀行に影響を及ぼすことを避けたいという当局の狙いを反映しており、まして政策金利の引き上げは望んでいないとみられる。

 とはいえ、預金準備率の引き上げは中国の政策バ
イアスが緩やかな引き締めに若干シフトしている可能性も示唆している。

 人民銀行は数カ月にわたり政策を維持した後、過去2週間で不動産市場の引き締めを強化し、今回の預金準備率引き上げに至った。

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引用元:sun rmt

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